2020/05/20

HI-540 FORGED impression

冨永浩プロ

とみながひろし、1961年2月17日生まれ。1983年から約6年間のアメリカ滞在中の1985年、当時アマチュアとして、全米オープンの予選会を突破して本戦に出場、さらに同年、全米アマチュア選手権にも予選1位通過で出場。その後プロ転向し、カナダツアーや豪州ツアーにも参戦。88年に帰国し、翌89年に国内ツアーデビュー、2011年からPGAシニアツアーに参戦中。キャリアを活かしたゴルフネットワークでの解説は定評だ。

取材協力=嵐山カントリークラブ

アイアンが飛んで損することはない

長いゴルフ人生、クラブの進化の恩恵を授かりながら今までやってきた。もし、ドライバーがパーシモン、アイアンがコンベンショナルなマッスルバックタイプ、そしてバラタボールのままだったとすると・・・皆さんもゾッとしませんか。今のような飛距離は絶対に得られていない。

 ゴルフギアは飛距離性能という部分で成熟過程にある。ドライバーだけでなくアイアンも飛距離性能が特化され、従来の番手距離の概念は通用しない。が、一つ言えることは飛ぶクラブは絶対的に有利であり積極的にトライするべき。今の自分のポテンシャルやスキルをクラブで補うことができれば、ボールを正確に飛ばす“確率のスポーツ”のゴルフそのものが、やさしくできることは間違いないからだ。

フォーティーンの飛び系はあくまでプレーヤビリティに優れていること

フォーティーンのニューモデル「HI-540フォージド」は、得意分野である“中空アイアン構造”をフルに活かした飛距離特化型アイアンだ。アイアンを中空構造にするメリットは重心の深さに加えてインパクトのエネルギー効率向上をも成し得られること。まるでユーティリティのように弾きよく打ち出されるボールの弾道はとにかく高く、そして強いのだ。

もちろんストロングロフトが採用されているが、飛び系アイアンにありがちな、ある種の取り回しの悪さがないのもプレーヤビリティがいい。グリーンを狙うアイアンにとって、必要不可欠な要素である、セットアップのしやすさ、弾道の操作感や距離感などが、しっかりと機能としてプレーヤーが得られることが、あくまで実戦派クラブとしてスコアメイクに貢献することをポリシーとしているフォーティーンらしさを感じる嬉しさでもある。